歯の鑑定で発覚しにくいとされる「児童虐待」を見抜く診察が注目されている。歯科医と捜査現場との新たな連携や研究の蓄積などによって、児童虐待の早期発見につながると期待されている。
東京都歯科医師会が14年度に、虐待を受けた12歳以下の170人を対象に歯の状態を調査したところ、虐待児童は一般児童よりむし歯が多く、未治療の傾向がみられた。特に、ネグレクト(養育放棄)の児童は、むし歯の所有率は約8ポイント、本数は約2本、未治療のむし歯所有率は約7ポイント高かった。
産経新聞 2007.5.14