早いもので、暦の上ではもうすぐ秋も終わり。今年は11月8日が立冬です。日本
海側の地域では立冬あたりから時雨(しぐれ)の日が多くなり、関東でも木枯ら
し一号が立冬あたりに吹くようですね。
これだけ見ると、冬本番という感じですが、旧暦なら今はまだまだ10月。清明
な10月は、神無月(かんなづき)、時雨月(しぐれづき)、初霜月(はつしもづ
き)、小春(こはる)という繊細な呼び名がたくさんある美しい季節です。
この「神無月」の名称は、「本当の由来は収穫を感謝する神の月(かんのつき)
が変化したもの」という説があります。もっとも、有名なのは「各地の神々が出
雲に集うため、出雲以外は土地神様がお留守になるから神無月」というお話の方。
神々が何をしに出雲の国に集まるのかというと「縁結びの相談」が多数派ですが、
酒造りや商売をしに来るケースもあるそうです。
さて、現代の11月の風物詩といえば時雨でしょうか。日本海沿岸や、日本海岸
気候と太平洋側気候の境界域で秋から冬にかけて起こる、一時的に降ったり止ん
だりする雨や雪のことで、王朝時代から詩歌に詠まれてきた京都の北山時雨が有
名です。
コラムニスト 鈴木 百合子
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