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「今年の漢字」  日本漢字能力検定協会

日本漢字能力検定協会が毎年12月12日の「いい字一字」の「漢字の日」に発表
していますその年の世相を漢字一つで表す「今年の漢字」に、「偽」が選ばれた
と発表しました。清水寺の森清範貫主が特大和紙に揮毫し、清水寺「奥の院」の
本尊・千手観音菩薩に奉納する儀式が行われました。揮毫された「偽」は大晦日
まで本堂に置かれ一般公開されます。
 「今年の漢字」は1995年より開始。2007年は、ハガキ・FAX・インターネット等
で11月より募集され全国から9万816通が集まりました。1位の「偽」は全体に占め
る割合が18.2%と圧倒的な数を集め、以下2位「食」(2.7%)3位「嘘」4位「疑」
5位「謝」でした。応募者が「偽」を選んだ理由は、「相次ぐ食品偽装問題」「政
界に多くの偽り」「老舗にも偽装が発覚」「他にも多くの業界に偽装が目立った
年」の4つの理由に分類できるとしています。なお、過去の5年間の「今年の漢
字」は、06年「命」05年「愛」04年「災」03年「虎」02年「帰」でした。

飯島国好先生のエッセイを、ホームページに掲載しました。

「我家の年賀状」 飯島国好先生のエッセイ
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  「我家の年賀状」
                東京都大田区・飯島歯科医院
                        飯島 国好

 長男がある私立の医学部を受験したとき、受験生本人の面接の他に、父兄の面
接があった。その時、何か本人が誇れるものを持参してきてください、と受験要
項に書かれていた。長男は特別絵がうまいわけでも、書がうまいわけでもなかっ
た。これといって誇れるものが思い浮かばなかった。そこで私たちは子供が生ま
れてから、毎年続いている写真の年賀状のアルバムを持参することにした。
 愛が医学の根底なのだから、これから医学に携わろうという人間にとって、患
者さんに注ぐ、溢れるような愛情は、能力以上に大切な条件である。人を愛する
には、まず愛される体験である。愛が子供に溢れるほどに充填されていなければ、
その子供は大人になって自分で充填しなければならなくなる。自己証明の人生は
つらい人生である。年賀状のアルバムによって、この子が私と家内にどれほど愛
されて育ったかが伝わると考えた。
 面接の担当教授はすばらしい方であった。我家の小さなアルバムを微笑みなが
ら見てくださった。幸いにも、長男はこの大学にも、後から受験した国立の医学
部にも合格した。彼は学費のことを考えて国立を選んでくれた。現在はこの私立
大学の付属病院に小児科医として勤務している。彼にも面接時の印象がよほど良
かったに違いない。
 患者さんのお母さんから、病院に感謝の投書があった。

☆ エッセイの続きはホームページでお楽しみください。
http://www.gcdental.co.jp/essay/vol102.html
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