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ストレス その2

前回はストレス発生の原因となる刺激をストレッサーといい、大きく3つに分けられるというお話しをさせていただきました。そのストレッサーの刺激に対し歪んだ状態をストレスといいます。言いかえると、押すという刺激が「ストレッサー」で、凹んだ状態が「ストレス」です。 何かショックなことがあると「へこんだ~」なんて言葉を使って表現することがありますが、間違ってはいないようです。
ストレッサーをさらに大きく分けると、外部的刺激(寒冷や外傷)と内部的刺激(精神的緊張)になります。例えば外傷などの外部的刺激によるストレスは、ケガが治れば自然となくなりますが、対人関係や多忙な仕事からくる不安や焦りなど、心にかかわるストレッサーが原因の場合は簡単に回復しません。これらは心因性ストレスと言います。これは誰もが抱えているトラブルだと言えますね。

ストレスが加わると、体に防衛反応が働いて、ある程度まではストレスに適応しようとしますが、適応能力の限度を超えるストレスが加わったり続いたりすると、適応能力を失い、心だけでなく体にも大きな影響を与えます。そういえばこれも「キャパオーバー」なんて言う表現をすることがあります……。

過度のストレスは、体の臓器や器官をコントロールしている自律神経がバランスを崩し、体調の変化となって現れるからです。その自覚症状も、ストレス初期と慢性ストレス状態の時とでは感じ方に差があります。 ストレスがもとで体や行動、社会生活に影響が出ている場合、その原因であるストレッサーを取り除かなければ解決はしません。頭痛や肩こりなどを薬で抑えたところで、また同じことの繰り返しになります。

ストレッサーが何であるかを知るには、自分の心の中に住んでいるストレスの原因を見つけることなのです。夢にストレッサーが出て来たり、お酒を飲むと抑えていた本音が発見出来たりすることもあります。心を許せる友人との会話から発見できることが結構あると思います。

ストレッサーが何かわかったら、今度はそれにどう対処して行くか考えてみましょう。ストレッサーに出会った時にどんな反応をするかは人それぞれですが、「逃げる」タイプはいつも逃げ、「戦う」タイプの人はストレッサーに立ち向かって行くので、ますますイライラしやすくなります。 またストレッサーを気にしないで「無視」する人、仲良くして「友だちになる」人、悪いストレッサーも良いものと考えて「細工する」人など、反応パターンは人それぞれです。自分がどのタイプか知ることによっていつもと違った対処の仕方をするとストレスが軽減されます。ストレスとうまくつき合えるようになればきっと楽になるんでしょうね。

しかしこれが一番むずかしいようです。次回もさらに掘り下げてみたいと思います。お楽しみに。

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