前回、ストレスは、早期発見、予防が大切だというお話をさせていただきました。ストレスを全て取り去ることはできませんので、うまく回避したり、かわしたり、時として、上手に付き合ってゆくのがひとつの対処法であるとも言えますよね。では、どんな対処法があるのか具体的にいくつか例をあげてみます。
まず、「行動をいつもと変えてみる」という対処法についてです。
とにかく前向きな姿勢が大切のようです。つい、何かあると後悔の連続に陥ったり、いつまでも失敗を悔やんでしまったりしがちですよね。ストレスと付き合うためには、普段の自分の行動パターンや、物事への対処の仕方を変えてみるのも1つの方法です。たとえば先ほど触れたように、とかく後ろ向きになりがちなところを努めて前向きに保とうとすることで、案外新しい展開が訪れるかもしれません。しっかり落ち込んでしまう前に試してみるといいことがいくつかありますのでご紹介します。
1. 早起きする
これには根拠があります。ストレス状態を改善してくれる副腎皮質ホルモンは、早朝に最も多く分泌されます。少し早起きして、散歩や軽い運動をしたり、ゆっくりと朝食 をとったりという、ちょっとした心の余裕がストレスに強い性格をつくってくれます。
2. あいさつする
恥ずかしさもあるとは思うのですが、朝は、元気に「おはようございます!」と挨拶してみましょう!!これは、心の緊張をほぐす意味でとても効果的です。朝に限らず、昼間でも大きな声をお腹の底から出して挨拶してみると、気分もすっきりして、ストレス解消に大きく役立ちます。
3. 感謝の心を持つ
これが意外と効果的なんです。誰にでも素直な気持ちで「ありがとう」と言える習慣を身につけると、人の気持ちの暖かさに気づき、自分の心も優しくしてもらえます。ストレス学説の創始者である、カナダのハンス・セリエがこう言っています。「ストレスを乗り越える最大の方策は感謝の心である」
4. 聞く姿勢が大切
相手の話を最後まで聞かずに、「でも」「しかし」など、話の途中で遮ってしまい、自らの判断や話ばかりを押し付けること・・ありませんか?最後まで人の話をよく聞いてそれから自分の意見を述べるようにしましょう。人の意見をある意味拒絶する態度というのは、必ず自分に返ってくるのだそうです。