正月になると、もちによる高齢者の窒息事故が増える。高齢者が食べやすい代用もち料理と、もちを食べる時の注意点にどのようなものがあるか。
①きな粉は口の中の水分が奪われ、むせやすい。砂糖と水を混ぜてソース状にして、もちに絡めるとよい。
②かんだり、飲み込んだりする力が弱った高齢者には、もち食感を再現した代用もちを勧める。
③重湯ゼリーのおはぎは、重湯をゼラチンで固めることで、もちのような食感を再現した。こしあんに油を混ぜると滑らかで飲み込みやすくなり、エネルギー補給にもなる
④れんこん団子の雑煮、豆腐白玉黒みつソースはつきたてのもちのように軟らかいが、のび過ぎないので食べやすい。
もちがすきな高齢者は、多い。安全性を重視しつつ、食べる喜びを感じられる工夫が必要。紹介した料理は家族もおいしく食べられるので、一緒に楽しんで欲しいと話す。
日本農業新聞 2008.12.25