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弊害多い口呼吸:咽頭炎や口臭の原因

鼻づまりで口呼吸になると、口の中が乾燥する。すると、粘膜保護作用が低下して、ちょっと硬い食べ物でも傷付き、病原菌も増殖して、咽頭炎になりやすい。古い粘膜層が唾液で洗い流されず、カビが生じたり舌苔が増えたりして口臭の原因となる。
 鼻咽頭閉鎖や舌根落ち込みを抑止する簡単な筋肉トレーニングもある。鼻咽頭は、軟口蓋を上と横に広げることで周囲の筋肉を鍛えられる。舌根はのど仏の上の舌骨についた筋肉を鍛える。
 口呼吸は咽頭炎、口臭、いびきのほか、口の半開きによる表情のたるみ、集中力が続かない、などの弊害も指摘されている。
                  産経新聞 2009.3.13

唾液の働き:脱灰防いで再石灰化

脱灰とは食べ物の糖を利用して口の中の虫歯の原因菌が糖を取り込み生成した酸により、歯の表面のエナメル質や象牙質表面からカルシウムやリンなどのミネラル成分が溶け出すとこをいい、この状態が続くと虫歯になります。この脱灰を食い止める役目をするのが唾液です。唾液は酸を洗い流して口の中を中性に戻すばかりでなく、唾液中に含まれるカルシウムやリンなどのミネラル成分が歯に取り込まれて元に戻す働きがありこれを再石灰化といいます。
 再石灰化を促す環境を整えるためには、必ず食後の歯磨きを行い、口の中に酸を作る糖を残さないこと。歯石を除去するために定期的に歯科医院でクリーニングを受ける。
 日常生活の中に、脱灰と再石灰化のバランスを狂わせる生活習慣がないかどうかを見直すことも、虫歯予防の大切な要素だ。
                  福島民友 2009.3.2

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