「60歳超の成人の3割は、ブタ由来A(H1N1)に対する免疫を有している可能性
がある」。そんなレポートを、米疾病管理センター(CDC)が先日公表しました。
2005年以降に季節性インフルエンザワクチンの接種を受けた人々の血清標本を集
め、ブタ由来A(H1N1)に対する交差反応抗体のレベルを調べた結果、明らかに
なったものです。
これらの人々は、過去の感染または予防接種により、ブタ由来A(H1N1)に遺
伝子配列と抗原性が類似しているウイルスに暴露していたと考えられる、とCDC
は推測しています。今回の新型インフルエンザ流行では、若年層の感染者が多い
ことが指摘されていますが、その謎を解くカギの1つとなるかもしれません。