口の周囲や歯をぶつけて起こる歯の外傷は、乳歯の時期では1歳から3歳ぐらいが多いと言われています。このころは歩き始めたばかりで、歩行が安定せず、転びやすいためです。最近の家の中はフローリングが多くなり、屋外は地面がコンクリートやアスファルトで舗装されていて、お子さんが軽く転んだだけでも、前歯を強くぶつけることが多い状況にあります。
歯をぶつけると、口唇、歯肉が歯で傷ついて出血したり、歯が欠けたり、折れたり、歯の位置が変わったり、動くようになったり、取れてしまったり、歯の周りの骨が折れたりといったことが起こります。
歯をぶつけたら、早期の歯科受診ができたか否かで、受傷したその歯の予後が決まることがありますから、歯をぶつけたときは早めに歯科への受診が大切です。
福島民報 2009.9.21