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よくかむこと 脳に刺激、老化防ぐ

動物の歯は、それぞれの食べ物に適した形に進化しています。例えば、草食動物は草をかみやすいような形に切歯と大臼歯が発達しており、肉食動物は肉をかみ、食いちぎりやすいような形に犬歯が発達し臼歯も鋭くなってます。
 人の歯は、野菜や肉などいろいろな食物を効率よくかめるように発達したほか、発音を助ける働きも持っています。その形は切歯、犬歯、臼歯に大きく分けられ、それぞれに役割があります。
 これらすべてが機能することにより、いろいろなものを食べることが可能となります。また、よく噛むことは、脳に刺激を与え記憶力や集中力を高め老化の防止に効果があります。満腹中枢を刺激し肥満の予防にもつながります。
 もし、虫歯や歯周病などで歯が失われると、これらの機能も失われ、消化器官や発音など全身的な影響がでてきます。
         福島民報 2009.11.2

楽しく飲んで二日酔い知らず!

忘年会やパーティーなど、12月はなにかとお酒を飲む機会が
増える時ですね。昔から「酒は飲んでも飲まれるな」と言います。
そこで健康的にお酒を楽しむためのポイントをご紹介しましょう。

 お酒を飲んだ時の酔いの状態は、軽い方から「爽快期」「ほろ
酔い期」「酩酊初期」「酩酊期」「泥酔期」「昏睡期」となります。

 爽快期がビール大びん1本くらいのアルコールを飲んだ時の
状態で、顔がほんのり赤くなり、陽気になる程度。ビール2本に
なるとほろ酔い期で、手の動きが活発になったり体温が上がっ
たり、脈が速くなります。

抑制がとれるのもこの時。ビール3~6本の酩酊状態になると、
大声でがなりたてたり気が大きくなったりするほか、千鳥足に
なり、吐き気や嘔吐がおきます。ビール7~10本になると泥酔
状態。意識がはっきりせず、支離滅裂なことを言い、まともに
立てなくなります。日本書記に出てくるヤマタノオロチはこの
状態で、スサノオにやっつけられてしまいました。昏睡期にな
るとゆさぶっても起きず、生命の危機すらある状態です。

快活になって酒席も盛り上がり、お酒や料理の味も楽しめる
という、お酒のプラス効果が高いのはほろ酔い程度だとされ
ています。

 さらに「空腹で飲まない」「適量を守る」「水と一緒に飲む」を
意識すれば、悪酔いの予防にもなります。それでも二日酔い
になってしまったら?ゆっくり身体を休めましょう。お酒の飲み
すぎが原因なので特効薬はありません。ましてや迎え酒が効
くなどということはまったくないそうなのであしからず。

 そして、健康のためにぜひ休肝日をもうけてください。肝臓
はアルコール処理工場。2合の日本酒を肝臓で分解するのに
必要な時間は約6時間と言われています。もちろん眠っている
間も肝臓は休まず稼動しています。

 ほどよいお酒はコミュニケーションを豊かにし、ストレス発散
にも一役買ってくれます。皆さんが飲むお酒が楽しいお酒であ
りますように。乾杯♪

※参考:社団法人アルコール健康医学協会 http://www.arukenkyo.or.jp
キリンビール http://www.kirin.co.jp
サントリーホールディングス株式会社 http://www.suntory.co.jp
日本酒造組合中央会 http://www.japansake.or.jp/index.html
「酒の文化誌/吉澤 淑著」(丸善ライブラリー) 

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