父親が子育てに熱心な家庭ほど、赤ちゃんが重大な事故に遭う確立が低くなることが、国立保健医療科学院による約42000人の分析でわかった。2001年厚労省が当時生後6ヶ月の乳児約5万人を対象に実施した「21世紀出産児縦断調査」をもとに、授乳やおむつ替えなど6項目について、父親が子育てにかかわった度合いを各家庭が自己評価した結果を分析した。
各家庭を、子育てに「積極的」「普通」「消極的」の3グループに分けてその後1年間にわたって追跡調査した結果。父親が子育てに積極的な家庭では消極的な家庭よりも、誤飲の発生率が21%、水に溺れる事故は20%、事故全体では9%少なかった。なかでも父親が赤ちゃんと一緒に散歩している家庭では。発生率が顕著に低く、誤飲が34%、事故全体で24%少なかった。
読売新聞 11.14