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ギクッ 歯ブラシに血が! 知らないと歯肉炎がどんどん悪化

中年ともなると、歯を磨くと歯ブラシの先に血がつくことがある。ギクッとした人も、少なくないはずだ。
 これは歯茎が炎症を起こす歯肉炎。放っておくと、歯を支える歯根膜などが破壊される歯周炎になり、さらには歯周病だ。
 それなのに、”歯茎が弱っているのだから、マッサージで鍛えればいいんだ”などといってムチャをし、歯茎に無数の傷をつくり化膿。それで症状はますます悪化してしまう。
 ”正しい歯磨き法”を聞いた。「出血するほどの場合、大切なのは歯茎を傷つけないこと。ブラシは柔らかすぎると感じるくらいのものを選びましょう。歯磨き剤は原則禁止です。歯磨き剤は研磨剤を含んでいて、エナメル質に覆われていない歯の根元を、くさび状に傷つける恐れがあります。」
 柔らかい歯ブラシといっても、馬や豚の毛を使った特別なブラシでなくてもいい。毛がナイロン製でも、細くて柔らかければ問題ない。
             日刊ゲンダイ 2010.2.2

見過ごされがちな ”噛む”ことの重要性!! 

 よく噛まなくても食べられる軟らかいものが好まれるなど、食生活が変化したこともあり、最近の日本人は食事の際に噛む回数が極端に減っている。
 日本チューインガム協会が調べたところによると、1回の食事で噛む回数は約620回。戦前の1420回に比べて半分以下に減っており、もちろん、それだけ咀嚼力が衰えているのだという。
 こうした現状を憂い、噛むことの重要性を訴えているのが小野塚實神奈川歯科大教授である。
 「噛むことは心身の健康を保ち、命をつなぐための重要な習慣なのです。特に最近は噛む力が脳機能に大きな影響を及ぼすことが科学的にも解明され、記憶力や認知力を向上させる有効な手段だと考えられています」
 噛むというと、食べ物を飲み込みやすいように小さく砕いたり、唾液の分泌をよくすることだけが、その動きだと思われがちだが、実はそうではない。噛むことには脳の血流量を増やし、神経活動を高めるため、結果的に脳の動きを良くするという効果もあるのだ。
             日刊ゲンダイ 2010.1.25

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