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下あごのずれ修正を

歯のかぶせや詰め物が外れたり、歯が抜けたままにしていると、その横の歯や、かみ合うはずの歯が動いて、かみ合わせのずれが生じます。適合していないかぶせや入れ歯でも同じことが起こります。そして、かみ合わせのずれは、下あごのずれにつながります。ほかにも、ほおづえや横向き寝、うつぶせ寝のまま本を読んだりすると、かみ合わせや下あごのずれが生じ、ひいては顔がゆがんでしまいます。
 下あごのずれは、身体のバランスに影響し、肩こりや片頭痛を引き起こす可能性もあります。さらに、頚椎(けいつい)のずれや脳の血流量の低下を誘発するなど、全身の健康にとってマイナス面ばかりです。歯科治療においても近年、かみ合わせや、あごの位置を配慮した包括的治療という考え方が注目されています。
                 南日本新聞 2010.6.15

かむ力 養成センター 給食に導入 早食い防止

 慌ただしい生活やレトルト製品の普及などで、急いで食べられる軟らかい食品が好まれるようになった。それがかむ力を弱め、結果として様々な異変を身体に及ぼす。全国食育推進研究会理事長で日本咀嚼学会元理事長の斉藤滋さんはかつて、各時代の食事を再現してかむ回数と食事時間を調査した。
 それによると、現代人の食事(ハンバーグやスパゲティなど)で、かむ回数は620回で時間は11分。これに対し、弥生時代の食事(もち米の玄米を使ったおこわ、乾燥したクルミなど)で、かむ回数現代の6倍以上、時間も約5倍をかけていた。戦前の食事と比べても、かむ回数と食事時間は現代の倍以上。「幼少期から、かむ力を意識して鍛えないと、あごが十分に発育せず、かみ合わせの異常や顎関節症の要因になりかねない」
                 読売新聞 2010.7.3

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