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ニンニクを食べた後のにおい、どうにかしたい

ニンニク臭対策にいいといわれる牛乳やヨーグルトはどうか。食品機能化学が専門の西村弘行・東海大学副学長によれば、ニンニク臭成分は脂に溶ける性質があり、牛乳の脂肪分に溶けてにおいを覆い隠す可能性があるという。
 口臭はどうして発生するのか。口臭外来を設けている鶴見大学歯学部付属病院(横浜市)を訪ねた。「口の中には何億もの細菌がいて、その細菌が食べかすや舌の上皮のかすなどを分解した代謝物が口臭の原因」と同学部講師の中川洋一さん。口臭外来ではニンニクなどの一時的なにおいではなく、硫化水素やジメチルサルファイドなど口臭の主な3つの「腐敗臭」を調べる。
 口腔内にためた呼気にこの成分がどれくらい含まれるかで口臭の有無がわかり。口臭のある人の9割以上は口腔内に問題があり、残りが内臓疾患などによる肺からの呼気ににおいだという。胃が悪い人は口臭があるとよく耳にするが、「胃の入り口は普段は閉じており、胃の中のにおいではない」
 市販のケア商品でさっぱりしたのは液体洗口剤。アルコールの刺激で口の中が痛くなるが、今回に限ってはその刺激とミントの香りがもわっとした口にいい感じ。ニンニクと真っ向勝負するイメージで頼もしい。今回試したのは20の方法。普段も使えるなと思ったのはカテキン濃度が高いお茶、チョコレート、リンゴなど。ただ、ニンニク臭は完全には消せないこともわかった。
                  日本経済新聞 2010.7.10

唾液で病気が分かるの? がんやエイズがわかる。精度が課題の病もある。

日米の大学が、がんを見つける方法を共同で開発した。まだ実用化されていないけど、唾液に含まれる成分を調べ、それぞれのがんに特徴的な物質の濃度を測る。膵臓がんや乳がん、口腔がんを見分けられるそうだ。

唾液でわかる病気(研究中も含む)
 がん、エイズ、肝炎、過敏性腸症候群、慢性疲労症候群、アルコール依存症
働き
 食べ物を消化する、細菌や病原微生物に抵抗する、虫歯を防ぐ、舌に味覚を感じさせる
                    朝日新聞 2010.7.6
 

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