女子テニスツアーの東レ・パン・パシフィック・オープン・テニス(東京/有明テニスの森、賞金総額200万ドル、ハード)は27日、シングルス1回戦が行われ、主催者推薦で出場のクルム伊達公子(日本)が、第12シードのM・シャラポワ(ロシア)を7-5, 3-6, 6-3のフルセットで破り、2回戦進出を果たした。
1995年のチャンピオンであるクルム伊達と、2005年と2008年の覇者であるシャラポワの試合は、序盤4ゲームをお互いにブレークを繰り返す展開となる。第5ゲームからはサービスキープを続ける両者であったが、第11ゲームでクルム伊達が3度目のブレークに成功すると、続く第12ゲームをキープしてセットを先取する。
第2セットに入ると、立ち上がりを攻めたシャラポワが3-0とリードすると、残るサービスゲームをきっちりとキープしてこのセットを奪取、試合はファイナルセットに突入する。
そしてファイナルセット、第5ゲームで先にブレークに成功し3-2とリードしたシャラポワが逃げ切るかと思われたが、クルム伊達はそこから4ゲームを連取し逆転、2時間9分での番狂わせとなった。
優勝した1995年大会以来に今大会の本戦で勝利を挙げたクルム伊達は、2回戦でD・ハンチュコバ(スロバキア)と対戦する。