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最先端治療と最善の治療 歯科医との相談が大切

かけがえのない歯や歯周組織が失われてしまったとき、これらの技術は起死回生の手段となり素晴らしい効果を期待できる場合もあります。ただ注意すべき点は、万能ではないということです。例えば、患者さんの中には歯がぐらぐらで、歯の周りの骨がほとんどないような状態でインプラントを希望される方もいらっしゃいますが、成功率が低く手術が不可能なケースもあります。
 このような場合は、インプラントより従来法のブリッジや、取り外し式の入れ歯の方が、後々の融通性も利きやすく最善の歯科治療法といえることが多いのです。
                  福島民友 2010.8.27

薬剤性顎骨壊死 骨粗しょう症の薬で副作用も

最近、顎骨壊死が骨粗しょう症の治療に用いられるビスホスホネート製剤といわれる薬剤の副作用で起こり、容易に骨髄炎に移行しやすいことが分かってきました。この薬剤は骨粗しょう症の特効薬的な存在で、明らかにほかの薬剤より効果があるとされ、骨粗しょう症に伴うさまざまな継発症を予防することが知られています。
 これらの継発症を抑えることは、寝たきりになる率を減らし、寿命の延長にも寄与しているといわれています。したがって、副作用があるからといって飲むのをやめるのではなく、予防に気を付けることが重要となります。現段階での最も確実な予防法は、口の中の衛生管理をすることで、虫歯や歯槽膿漏がある場合は治療をし、その後も定期的に専門的な口腔(こうくう)清掃を行うことで、明らかな予防効果が出るとされています。これらの薬剤を飲んでいる方は、まずはお近くの歯科医院で相談してみてください。
                  福島民報 2010.8.16

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