内容 講話「飲み込みをよくする体操とマッサージ」、歯や口につ
いての個別健康相談
日時 10月25日(月)午前10時から
場所 問診指導室(第二庁舎3階)
申込 健康推進課 ℡25-6315
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日時 10月25日(月)午前10時から
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経鼻内視鏡が普及する中で、経鼻にこだわる必要がないとの意見がある。
鼻痛を訴えるケースが無視できず、積極的に細径内視鏡を口から入れるという。
鼻から入れてこそ検査を容易にするとも指摘されるが、賛否はどうか。
(鼻から入れる)
「鼻用の細径内視鏡は鼻から入れてこそ、患者の負担軽減を実現できる」と説明する静岡赤十字病院の川田和昭氏
「細径内視鏡は、鼻から入れてこそ意味がある」と、静岡赤十字病院経鼻内視鏡センター長の川田和昭氏は強調する。
静岡赤十字病院は、経鼻内視鏡による検査を増やしており、2009年度は年間4316件の経鼻内視鏡を利用した検査を実施している。
「経鼻内視鏡に慣れない人が、口から入れてくれないかと申し出る場合がある。そうした場合、口から入れるよりも楽な方法があると、経鼻を勧めるのが医師の役割だと考えている。通常径のスコープより細く、鼻から入れられる。吐き気を催さずに、苦痛が少ない。鼻から挿入することで、経鼻内視鏡のメリットを最大限に生かしていくべきだ」と川田氏は説明する。実際、検査を受けてもらうと、楽であることを分かってもらい、経鼻で行う意義は明白という。
経鼻内視鏡は、検査の際に、患者も話せることが重要という。医師の側から話しかけ、それに応じて、患者も応える。そのことで、検査を受けることの緊張感が和らぎ、痛みが軽減するという考え方で、経口では不可能な側面という。川田氏は「Vocal Anesthesia(声による麻酔)」と呼んでいる。
舌根部を触れず咽頭反射がない
経鼻では、口から入れないので、舌根部に触れることもない点も重要。「自ら、通常径の内視鏡を口から入れ、さらに細径内視鏡を口から、鼻からと体験した。細径内視鏡を鼻から挿入する検査を自ら経験した医師であれば、細径を鼻から入れた場合が、苦痛は最小になると判断するのではないか。検査を受けた方を対象に、アンケートを取っても、経鼻は安心感があるという意見が圧倒的だ」と川田氏は言う。
経鼻内視鏡は挿入率が7割程度にとどまると指摘されることがあるが、川田氏は、「前処置を確実に行えば、鼻からの挿入成功率は9割を超える」と考えている。なお、川田氏自身の挿入成功率は99.8%に達する。8%のリドカインをスティックに付けて鼻粘膜の鎮痛を入念に行い、ナファゾリンで血管収縮の処理をする。最低10分は待機することが大切という。
川田氏は、「鼻から入れるのは難しいのではなく、コツがある。先行して経鼻内視鏡の検査に取り組んでいる医師から技術を学び取っていけば、細径内視鏡は可能な限り鼻から入れるべきと考えていただける。口から入れるということにはならないだろう」と話す。
【補足】 2010年10月15日に、以下の点を補足しました。
・本文中下から2段落目で、挿入成功率の向上について川田氏が言及していますが、川田氏自身の挿入成功率は99.8%です。
(口から入れる)
「細径の内視鏡は、鼻から入れることにこだわることはない」と総合南東北病院の西野徳之氏は説明する
「経鼻内視鏡が楽だと言われるが、実際には細径内視鏡を口から入れても変わりない」と、福島県の総合南東北病院消化器センター長の西野徳之氏は説明する。
西野氏らのグループは年間1万件を超える上部消化管の内視鏡検査を実施している。西野氏は積極的に細径内視鏡を利用しているが、ほぼ全例で口から挿入しているという。「細径の内視鏡は経鼻だから楽なのではなく、細いから苦痛が小さい」と西野氏は見ている。
検査のコツは幾つかある。姿勢は、ややうつぶせ気味になってもらい、よだれは飲み込まず、垂れ流してもらう。肩の力を抜き、視線は1m先の宙を眺めてもらうようにする。呼吸は腹式の5秒程度の深呼吸をしてもらう。「内視鏡検査を行う前、検査を受ける方は周囲から、胃カメラはつらいといった情報を聞かされて緊張している場合も多い。検査前に1回笑わせたりして、緊張をほぐし、十分な説明を行うことが大切。説明通りに検査すれば苦痛は生じない」(西野氏)。
工夫で咽頭反射は招かない
経口の場合、吐き気を催すことが問題となるが、工夫次第で咽頭反射を回避できるという考え方だ。「5cm、5cmと大きく内視鏡を動かすのではなく、毎秒1cmほどのペースでゆっくりと動かす。のどをまっすぐにして入れる。舌根部に触れても刺激は少ない」(西野氏)。
2006年11月から2007年2月にかけて、西野氏は健常者のボランティアを30人募り、経鼻と経口のどちらが楽か調べたことがある。患者の希望に従って、最初に経鼻で検査して次に経口で検査する経鼻開始群13人と、経口で始めて経鼻を行う経口開始群17人に分けた。経鼻開始群の中で鼻痛のために経鼻中止者が1人、経口開始群で同様に鼻痛で経鼻中止者が5人出たが、経口の中止者はいなかった。胃潰瘍があって除外した2人を除くと、どちらが楽かという回答は、経鼻は12人、経口は13人、同等は3人で、経鼻も経口も苦痛の差はなかった。
西野氏は、「経鼻の場合に、圧迫感があってつらくていやという人がいる。特に若い女性を中心に、顔の大きさが小さめで、鼻が高くても鼻腔が狭い人が多く、経鼻は向かない。自分自身は、鼻中隔が湾曲して経鼻内視鏡は合わなかった。口から細径内視鏡を入れてみたところ、苦痛なく挿入できた。経鼻にこだわることはない」と語る。
2010年10月14日 星良孝(m3.com編集部)
歯の神経や根(根管)にかかわる治療を歯内療法といい、歯科治療の中でも高度な技術が必要とされています。歯髄まで達した虫歯には、神経をとる「歯髄除去療法(抜髄)」を行います。抜髄した後は根管の細菌を取り除き、生体に安全な材料を詰めて、再びかめるように修復します。
しかし、かぶせた物とのすき間から再び虫歯ができて細菌が入り込むなど、原因はさまざまですが、根管が再感染し、根の先に「根尖(こんせん)病変」ができることがあります。こうなったときには再度、根の中の治療を行う必要があり、これを「感染根管治療」といいます。
歯の治療は治療前後の変化が目に見えない上、時間もかかりますが、建物でいえば土台に相当する非常に重要な役割を担っていることを、ぜひ認識しておいておただきたいと思います。
福島民報 2010.8.30