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口臭の一因微熱などに注意

旭川医科大耳鼻咽喉科・頭頸部外科の原渕保明教授は「微熱が長引く、口臭が続く、のどの痛みや異物感がなかなか治らないといった場合は、耳鼻咽喉科に相談した方がいいでしょう」と勧める。よくあるのは、膿栓で増えた細菌が、扁桃に過剰な反応を起こさせ、慢性扁桃炎や扁桃性微熱が続く場合だ。膿栓を除去して、扁桃を洗うことで、炎症や過剰な免疫反応などの症状を抑えられることが多いという。
 いびきや睡眠時無呼吸症の原因にもなる扁桃肥大や、何度も扁桃炎を繰り返す習慣性扁桃炎、腎不全につながる恐れのあるIga腎症や、手のひらと足の裏に皮疹が出る掌蹠膿疱症などを起こしている場合の扁桃にも、膿栓がよくみられる。左右の扁桃の一方だけに膿栓がたくさんある場合はがんの疑いもあるという。「すぐに病院に行きましょう」と原渕さんは話す。
                朝日新聞 2010.11.1

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