唾液(だえき)の作用によって数十分すると、口の中は中性に戻り溶けた歯が補修されます。これを再石灰化といいます。再石灰化を促すはみがき剤やガムなども市販されています。しかし再石灰化の効能に期待しすぎるのは大変危険なことです。再石灰化で修復されるのは肉眼では確認できない顕微鏡的なレベルの話だからです。本人がむし歯かなと気付いた時点で初期を通り越していることがほとんどだと考える方が正しいのです。歯科医師に注意深く観察してもらい、治療した方がいいのか、経過を見た方がいいのかを判断してもらう必要があります。
福島民友 2010.11.22