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アルツハイマー病患者が20年には167万人、市場規模は2900億円に

市場調査を手掛けるシード・プランニング(東京都台東区)がこのほどまとめた調査結果によると、2020年に国内のアルツハイマー病の患者数は167万人に上り、アルツハイマー病治療薬の市場規模は2900億円に達する可能性があるという。
患者数を厚生労働省のデータなどから推計すると、10年に116万人、15年に142万人、20年に167万人、25年に220万人になるという。現時点でアルツハイマー病には、予防法や根本的な治療法がないため、高齢化に伴い患者数は増加。また、アルツハイマー病に移行する軽度認知障害の診断技術などの開発が今後10年前後で進み、早期患者が治療対象に加わると、20年以降、患者数は大きく増加することが予想されるとしている。

 一方、治療薬の市場規模は10年に1090億円、15年に1600億円、20年に2900億円になるという。11年以降に、メマンチン(第一三共)、ガランタミン(ヤンセンファーマ)や、リバスチグミン(ノバルティスファーマと小野薬品工業)の処方が始まれば、現在副作用などで治療を中断している患者への処方や併用療法が進むほか、15年以降にはアルツハイマー病治療薬として抗体医薬品が国内で上市される可能性があり、こうした新薬の登場が市場を拡大させるとしている。
( 2011年01月05日 20:56 キャリアブレイン )

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