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ビスホスホネート長期使用で非定型骨折リスクが上昇

経口ビスホスホネート製剤を5年以上投与すると大腿骨の非定型骨折リスクが上昇すること、ただしその絶対リスクは小さいことが、カナダSt. Michael’s HospitalのLaura Y. Park-Wyllie氏らが行った過去最大規模の研究で明らかになった。論文は、JAMA誌2011年2月23日号に掲載された。

 経口ビスホスホネートは、骨粗鬆症性骨折予防に広く用いられているが、近年、その長期使用が大腿骨の非定型骨折を増やす可能性が懸念されるようになった。著者らは、大腿骨転子下骨折または大腿骨骨幹部骨折のリスクと長期的なビスホスホネート使用の関係を調べるために、68歳以上の女性を対象に集団ベースのネステッドケースコントロール研究を実施した。
ビスホスホネートの投与期間は、患者1人1人のリスクと利益のバランスを考えて決定する必要がある。骨折リスクが高く、長期継続が必要な患者には、休薬期間を設けるなどの方法が有効である可能性があり、今後、リスクをより小さく、利益をより大きくする方法を明らかにする必要がある、と著者らは述べている。

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