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エンシュア缶の類似製品も医療扶助の対象に

東日本大震災の影響で経腸栄養剤エンシュア・リキッド缶、同・H缶の供給不足が見込まれる問題で、厚生労働省は4月11日、「医療食」扱いの類似製品について、生活保護を受給している在宅療養患者への医療扶助の対象とすることを各都道府県などの生活保護担当課に事務連絡した。
 医療扶助は原則、保険外の療養については対象になっていないが、エンシュア・リキッド缶、同・H缶の供給が不足し、保険が適用されていない「医療食」を代替で使用する可能性があることから、同省は「一時特例的に実施する措置」として認めることにした。
 エンシュア・リキッド缶、同・H缶は、製缶工場(宮城県仙台港)の被災により、製造販売元の明治が製造を中断している。このため、4、5月については、現時点での在庫(約1か月分)を含めても、全国的に最大2割程度の供給不足が想定されている。

平成21年度国保1人あたりの医療費前年度比歯科だけが市町村、国保とも減少

厚労省が発表した平成21年度国民健康保険事業年報により、市町村と組合を合わせた歯科の1人当たり医療費は2万1779円となり、国民健康保険の都道府県別1人当たり医療費で歯科だけが前年度に比べ1.0%減少していることがわかった。市町村は2万2141円、組合1万8022円で、前年度に比べ1.00%、2.0%それぞれ減少している。
歯科1人当たり医療費の平成17年度以降の年度別では、20年度が
2万2005円で最も高く、次いで21年度となっている。
都道府県別の1日当たり医療費では、北海道が最も高く6959円、次いで秋田6893円、岩手6824円の順。最も低いのは群馬で5639円、次いで熊本5645円、鹿児島5711円の順。
一方、歯科の市町村、組合を合わせた被保険者100人当たり受診件数(受診率)は21年度157.3で17年以降増加している。1件当たり日数は2.2日で、前年度に比べ0.1日減った。

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