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80歳で20本以上が4割 6年前の2倍に 長野県民歯科保健実態調査

自分の歯が20本以上残っている80歳の高齢者は10人に4人で、6年前の割合の2倍に増加――。県が17日までにまとめた「県民歯科保健実態調査」で分かった。県では国と日本歯科医師会が約20年前から推進する「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」と啓発する「8020運動」の成果や、口腔(こうくう)衛生の関心の高まりを反映しているのではないかと分析している。

 調査は6年ごとに実施。今回は県内34地区の2000世帯(15歳以上)を対象に昨年9~11月にかけて行った。口の中を視診する口腔検査に509人が参加、アンケートには1056人が回答した。

 調査結果によると、80歳で歯が20本以上残っている人は38・4%。前回(04年)20・4%▽前々回(08年)4・5%――と比べ、高齢者でも自分の歯が多く残っている人の割合が大幅に増えた。

 一方、中程度(歯と歯茎の間に4ミリ以上の歯周病ポケットがある)の歯周病を患う割合は40歳代で37・6%▽50歳代で41・2%――と約4割を占め、働き盛りの世代で、歯を失う大きな原因の歯周病が広がっていることも分かった。

 県健康長寿課は「知識の普及で高齢者世代の歯の健康は成果が出ている。働き盛りの世代は関心が低いためか歯周病が多く、世代で意識の差が著しい」という。
2011年5月19日 提供:毎日新聞社

こむら返りに神経ブロック

布団に入ってうとうとした頃に、ふくらはぎに激痛が──。多くの人が一度は
経験したことがある「こむら返り」。腰椎変性疾患や糖尿病などでは発生頻度が
高く、中には日常生活に支障を来す人も少なくありません。

 こむら返りは、腓腹筋や足指筋に突然起こる一過性の痙攣で、末梢神経の異常
興奮や、筋肉内の電解質異常などが関与していると考えられています。特に発生
頻度が高い腰椎変性疾患の患者の場合、こむら返りに有効とみられているのが、
深腓骨神経ブロックです。深腓骨神経の末梢部、母指と第2指MP関節の間の圧痛点
に、局所麻酔薬を注射する方法で、こむら返りの発生頻度が1カ月に1回以下に減
少したという報告も出ています。

 こむら返りが起こりやすい疾患としては、糖尿病も見逃せません。発生頻度を
減らす治療法には、芍薬甘草湯やタウリンなどの投与、就寝前のストレッチやマ
ッサージがありますが、効果を裏付けるエビデンスは確立されていません。最近
ではマグネシウム(Mg)の効果に着目し、Mgを多く含む緑黄色野菜や雑穀類、海
藻などを積極的に摂取するよう、患者に食生活の改善を指導するケースも出てい
ます。こむら返りに有効な、治療の工夫を紹介しました。

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