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こんにゃくゼリーで窒息か 6歳男児、意識不明で搬送

新潟県柏崎市で5日、こんにゃくゼリーをのどに詰まらせて窒息したとみられる男児(6)が意識不明の状態で病院に運ばれていたことが9日、柏崎市消防本部への取材で分かった。その後の男児の容体は不明としている。

 同消防本部によると、5日午後5時15分ごろ、男児の意識がないと家族から119番があった。家族の説明では同4時50分ごろ、男児が自宅で倒れているのを発見。間もなくこんにゃくゼリーを吐き出したが、意識が戻らないため通報した。そばに容器があった。男児は救急隊の到着時、呼吸はしていた。

 消費者庁によると、こんにゃくゼリーを食べた子どもやお年寄りが窒息する事故は1994年以降、少なくとも54件発生し22人が死亡。消費者庁は昨年12月、ゼリーの弾力性を小さくするなどの安全基準をまとめメーカーに改善を求めている。

ためになるお口の話 かまなくなった日本人

現代の日本人は和食から洋食へと食生活の転換が進み、繊維質の多い食品をあまり食べなくなりました。また、味が濃く軟らかい加工食品の消費が増えたこともあり、あまりかむ必要もなくなったのです。では、どれくらいかまなくなっているのでしょうか。食文化研究家の永山久夫氏と斉藤滋氏が昔の食事を復元して、実際にかむ実験を行っています。それによると玄米や魚の干物、クルミや長イモなど、よくかまないと栄養素として吸収されにくい食材を食べていた弥生時代の日本人は、平均して1食あたり4千回かみ、食事時間は50分でした。野菜の煮物やたくあん、半づき米などを食べていた戦前の食卓でも1400回で20分でしたが、現代は620回で10分と、戦前の半分、弥生時代の6分の1以下です。一応消化できているから問題ないじゃないかと思う人もいるでしょう。しかし、かむ回数が減ると唾液の量も減り、唾液のさまざまな恩恵が得られないだけでなく、肥満などの問題につながりかねません。次回はよくかむことと肥満予防についてお話します。
              北海道新聞 2011.7.27

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