歯科医院への通院を3人に1人が途中でやめたことがある―。日本私立歯科大学協会が実施した意識調査でこんな結果が出た。やめた理由を尋ねたところ、「面倒になった」が約半数で最も多かった。
調査は今年6月6-8日、全国の10-70歳代の男女1000人を対象に実施し、全員から回答を得た。
それによると、歯科医院に通ったことがないと回答した33人を除く967人のうち、歯科医院への通院を途中でやめた経験がある人は35.1%だった。
年齢別に見ると、「30-39歳」が41.5%で最も多く、これに「40-49歳」(41.0%)、「20-29歳」(39.7%)などと続いた。一方、「16-19歳」は22.7%で、他の年齢層より少なかった。
途中でやめた経験がある人にその理由(複数回答)を尋ねたところ、「面倒になった」が46.9%と約半数を占めた。以下は、「通院の時間が取れなくなった」(35.1%)、「通院の必要を感じなくなった」(25.1%)、「歯科医師やスタッフとの相性が合わなかった」(19.8%)、「経済的理由」(11.2%)などの順だった。
一方、歯科医院数が増えることについての考え(同)を1000人全員に尋ねたところ、「新しい技術や設備を持った歯科医院が増えるのは歓迎だ」が46.8%で最も多かった。
このほか、「近くで評判の良い歯科医院を選べるので有難い」(42.0%)など歓迎する意見の割合が高い一方、「乱立すると質の悪い歯科医院も増えるので歓迎できない」(19.1%)、「過当競争でサービスの質が下がるので歓迎できない」(8.2%)との意見もあった。