一方、見た目に変化はなくても生活の質に大きく影響するのが味覚の異常だ。甘み、塩味、酸味、苦み、うまみを正常に感知できない状態を味覚障害と呼ぶ。見た目や味覚に異常はないが、舌がピリピリと痛む人は、「舌痛症」かもしれない。
あなたの舌は大丈夫?
①舌苔が厚く付着している
②唾液の分泌量が少なく、口内が乾燥している
③偏食が多く、食事のバランスが悪い
④がんなど治療中の病気がある
⑤肝臓、腎臓などに異常がある
⑥舌が赤く、つるつるしている
⑦舌の一部が腫れて、潰瘍や出血がある
⑧見た目に異常はないが、舌がピリピリと痛む
①②は、味覚の働きを妨げることがあります。③~⑤は、亜鉛の摂取が少なかったり体外へ多く排出されたりするために、味を感知する細胞の代謝が遅れ、味覚障害が起きやすくなります。
⑥は鉄欠乏性貧血や悪性貧血、⑦は舌がんの疑いがあります。⑧は舌痛症の可能性が高いでしょう。
朝日新聞 2011.10.3