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こども歯みがき教室

内容 講話、個別歯磨き指導
 日時 2月20日(月) 午後1時から、午後2時30分から
 場所 健康相談室(第二庁舎3階)
 対象 3歳以下の乳幼児と保護者
 定員 各回6組
 申込 健康推進課 ℡25-6315

うがい液で口腔癌の早期発見 剥離細胞を用いて検討、候補となるバイオマーカーを発見

第49回日本癌治療学会学術集会で、釘本琢磨氏(東京医科歯科大学
大学院医歯学総合研究科顎口腔外科学分野)は、「含嗽による剥離
細胞を用いた口腔癌検出法の開発」と題して発表を行った。口腔癌
の罹患数は、年間約7000人と推計され、他臓器の癌と同様に、進行
癌では生存率は低くなるため、早期発見・早期治療が重要である。
現在、わが国では各自治体を中心として、専門医による口腔癌検診
が実施されているが、一度に多くの対象者を検診することが困難で
ある。一方、広く検診が行われている癌では、自分で検体を採取す
る検診キットが個人で入手可能になり、高い検出率を示している。
そこで、専門医以外も利用できる簡便な検査法の開発を目指し、含
嗽により剥離する口腔粘膜細胞を用いた口腔癌検出法について検討
した。東京医科歯科大学歯学部附属病院において、口腔癌患者94人
(24歳から89歳、中央値62.5歳)、口腔白板症患者18人(31歳から
92歳、中央値61.5歳)、対照として歯周炎など癌を有さない患者お
よび健常者80人(35歳から88歳、中央値58.1歳)、計192人を対象
とした。リン酸緩衝溶液(PBS)10mLで20秒間強く含嗽した液を
回収して行われ、口腔癌性病変(口腔癌および口腔白板症)を検出
する場合、SCCA1がバイオマーカーの一つとして有用であるとの結
果が得られた。実用に耐え得る口腔癌検診キット開発のためには、
より感度の高いマーカーの探索とともに、より確実な腫瘍細胞回収
法の工夫が必要と考えられる。

HIV感染、無断で通知 看護師が病院提訴

エイズウイルス(HIV)の感染検査をした大学病院が$陽性との
検査結果を看護師である患者の勤務先に無断で伝え、退職を余儀
なくされたとして、福岡県内の20代の看護師が両病院を経営する
2法人に計約1100万円の損害賠償を求めて提訴した。訴状によると、
看護師は福岡県内の総合病院に勤務していた昨年6月、目に異常を
感じて複数の病院を受診。8月に同県内の大学病院でのHIV検査
で陽性反応が出て、担当医師から「患者への感染リスクは小さく、
上司に報告する必要もない」と言われた。ところが、原告側が両
病院に情報開示を求めた資料によると、大学病院の別の医師が看
護師に無断で、勤務先の病院の医師にメールで検査結果を知らせ
ていた。看護師はその後、上司から「患者に感染させるリスクが
あるので休んでほしい。90日以上休職すると退職扱いになるがや
むを得ない」と告げられ、休職した後、11月末に退職した。
厚生労働省は、HIVに感染した医療関係者らに不利益な処遇を
してはならないとの通知を出しており、原告側は「診療情報が患
者の同意なく伝えられたのは医師の守秘義務に違反する。休職の
強要についても働く権利を侵害するものだ」としている。

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