2010年の日本人の平均寿命は女性が86・30歳、男性が79・55歳と確定したことが、厚生労働省が31日に発表した「完全生命表」で分かった。5年ごとに公表しており、05年の平均寿命と比べ、女性は0・78歳、男性は0・99歳それぞれ延びた。
厚労省が毎年公表している簡易生命表は、推計人口を基に平均寿命を算出。5年に1度実施される国勢調査のデータを反映させ、確定版の「完全生命表」を作成している。
昨年7月公表の簡易生命表で2010年の平均寿命は女性86・39歳、男性79・64歳だったが、今回の完全生命表で男女とも0・09歳ずつ低く補正された。
生命表は、年齢別に平均してあと何年生存するかを示す「余命」を計算したもので、平均寿命は0歳児の平均余命を意味する。