東北厚生局は25日、2005~10年に診療報酬約1千万円を不正請求したとして、台原整形外科(仙台市青葉区)の保険医療機関の指定と、佐藤隆司(さとう・たかし)理事長の保険医登録をそれぞれ7月1日付で取り消すと発表した。
また、05~08年に同約130万円を不正請求したとして、青森県弘前市にあった笹森歯科中央クリニック(閉院)の保険医療機関指定も同日までに取り消し相当処分とし、元院長の笹森公太(ささもり・こうた)歯科医師(32)と元勤務医の佐久間繁(さくま・しげる)歯科医師(60)の保険医登録を7月1日付で取り消すとした。
厚生局によると、台原整形外科と笹森歯科中央クリニックは、使っていない注射薬を使ったことにしたり、実際は行っていない保険診療を付け加えるなどして、診療報酬を不正に請求していた。
笹森医師は同クリニックの閉院後、福島県の医療機関で保険医として勤務。佐藤理事長や笹森医師は厚生局に「不勉強だった」などと説明しているという。