週刊東洋経済2010年4月10日号の特集記事の中で、日本歯科大学大学院生命歯学研究科臨床口腔機能学教授の菊谷先生は認知症の方の歯科治療や口腔ケアについて次のような説明をしています。
・認知症患者の場合、歯を磨いているような動作をしていても、実際にはきちんと磨くことができない場合が多い。週に1度は歯科医や歯科衛生士などプロにケアしてもらい、口の中を清潔に保つことが大切。
・認知症が進み、歯科医で検査や治療を受けていることの認知ができなくなってくると、口を閉じてしまうなど治療が難しくなる事態が予想される。そこまで認知症が進む前に、虫歯の治療だけでなく、飲み込んでしまう可能性が高そうな義歯はどうするかなど、認知症の進行を念頭において日々の口腔ケアや栄養の摂取方法などを考慮した方針を考えてほしい。