金属床義歯とは、主要部分を金属で作った入れ歯です。健康保険で総入れ歯を作ると、普通は全てがレジンといわれる合成樹脂で作られます。それに対して金属床義歯は丈夫な素材である金属を「義歯床」という部分に使うため、快適で、たわまず、丈夫な入れ歯が可能になります。合成樹脂のレジンに比べ金属が強度的に優れているため、薄く仕上げることができ、違和感が少なく、口の中が広くなります。さらに、熱の伝わりもよいので食事を一層おいしく楽しむことができます。一度金属床義歯を使ったらもう分厚い合成樹脂の入れ歯には戻れないといわれるくらいに差があります。
ただし金属床義歯は、総入れ歯の場合で治療費の一部が健康保険適用となることがあるのを除き、原則的には健康保険が適用されません。保険で入れ歯を作る場合に比べ費用がかかるのです。金属はそれぞれの歯科医院によって異なりますので、一度院長先生に聞いてみてもいいですね。
福島民報 2012.4.2