中医協総会が9月19日(水)、厚労省内で開催され、東日本大震災に伴う診療報酬等の特例措置を平成25年3月末日まで延長することを承認した。原則として、特例措置を現に利用している保険医療機関が対象。特例措置は9月末日までとされていた。平成25年4月以降の延長措置については、利用状況等を踏まえて改めて検討する。
日歯広報 9月25日
中医協総会が9月19日(水)、厚労省内で開催され、東日本大震災に伴う診療報酬等の特例措置を平成25年3月末日まで延長することを承認した。原則として、特例措置を現に利用している保険医療機関が対象。特例措置は9月末日までとされていた。平成25年4月以降の延長措置については、利用状況等を踏まえて改めて検討する。
日歯広報 9月25日
ビスフォスフォネート関連顎骨壊死とはpubMed検索によるFilleulらの検討では、2003年1月~2009年9月までのBRONJ症例2,408例のうち、BPが投与された疾患は悪性9割、良性1割で、剤型は注射薬9割、経口薬1割であった。男女比は4:6、発生部位は下顎骨が2/3、上顎骨が1/3である。進行度はStage2が2/3を占め、進行例では上顎洞炎、皮膚瘻孔、病的骨折などを伴っていた。抜歯を契機に発症したのは67%、自然発症は26%であった。治療法には抗菌薬投与(ペニシリン系など)等々があるが、治癒率は35%と非常に治りにくい病態である。そのため、治療よりも予防を重視し、口腔衛生状態を良好に保ち、BP治療に先行して外科的処置を行うことが重要とされている。
日本におけるBRONJの現状
いま日本で使われているBP製剤は注射薬4種類、経口薬7種類で、骨吸収抑制効果の高い新薬が次々に開発されている。日本では2006年に最初の症例報告がなされ、2008年の調査では263例が表1の基準に合致していた。このうち経口薬によるものが39.5%を占め(欧米では5~10%)、34%が治癒した。治癒率は外科治療例で高く、注射薬によるものや進行例では治りにくかった。なお、2010年のBP関連顎骨壊死検討委員会による日本でのBRONJ推定発症頻度は、注射薬1~2%、経口薬0.01~0.02%である。
浦出雅裕 兵庫医科大学 歯科口腔外科学講座