病気や障害、またその後遺症で寝込んでしまった時に、使わなくなった筋肉や神経は衰え機能が低下します。かむ機会が減ると、唾液の分泌も少なくなり、食べたり飲んだりする時の「誤嚥(ごえん)」の問題が起こったり、味覚やお口の衛生状態にも悪影響が出てきます。飲み込む力が弱っている人にとっても、準備体操はとても大切です。無理をせずに、個人個人のペースで行ってみてください。
1.ゆったり腰を掛け深呼吸をしましょう(鼻から息を吸い口からゆっくり吐きます)。
2.深呼吸をしながら首をゆっくりまわします。
3.肩の上げ下ろしと、肩をゆっくりまわします。
4.両手を上げて筋肉を伸ばしましょう(まひのある人は健康な側だけでも構いません)。
5.口を閉じたまま頬を膨らませたり、唇を突き出したりしましょう。
6.口を大きく開いて舌を出したり引っ込めたりしましょう。
7.口を開いたまま舌を左右に出し口角を触りましょう。
8.「パパパパ」「タタタタ」「カカカカ」「ララララ」とゆっくり発音しましょう。
9.ゆっくり深呼吸をしてゴクンと飲み込むまね(実際に少し唾液を飲み込んでも構いません)を2~3回やってみましょう。