風疹:県内も急増 第1~8週、前年0→8 「手洗い、うがい徹底を」 /静岡
関東地方を中心に大流行している風疹は、県内でも患者数が急増している。今年の第1週から第8週までに患者数8人(前年同期0人)となり、県は今後も流行する可能性があるとして予防接種や手洗い、うがいの徹底を呼びかけている。
県疾病対策課によると、風疹はウイルスで、くしゃみやせきで飛沫(ひまつ)感染し発疹や発熱の症状が出る。春先から初夏にかけて多く流行するという。妊娠初期の女性が感染すると、出生児に白内障、難聴などの「先天性風疹症候群」が生じる可能性があるという。
流行は5年周期で来ると言われており、昨年は1年間で県内の18人が感染するなど全国的に流行。同課の担当者は「昨年の流行が今年も続いているのではないか」とみている。
風疹は現在、幼児期~高校生の間の対象時期に自己負担なしに定期予防接種ができる。20~30代前半は接種率が全国的に低く、同課は「過去に受けたかどうか母子手帳を見て確認し、予防接種を受けるなど感染予防を心がけてほしい」としている。