札幌市南区南31西9の市立南小学校(中島啓子校長)で27日、特別支援学級の2年生の男児(7)が、給食に出されたプラムの種を喉に詰まらせて死亡した。北海道警によると、死因は窒息死。
札幌市教委によると、事故が起きたのは同日午後0時55分頃。男児は担任教諭2人と他の児童3人と計6人で、タケノコご飯や三平汁などの給食を食べた。最後にデザートのプラム(直径約4センチ)を食べた時に、もうすぐ食べ終えるという段階で、果肉が少し残った状態の種(直径約1・5センチ)を口にいれた。男児には知的障害があり、すぐ隣にいた20歳代の女性教諭が「種は出すんだよ」と声をかけたが間に合わず、喉を詰まらせた。
女性教諭や駆けつけた中島校長らが、男児の背中をたたいたり、口の中に手を入れたりしてはき出させようとしたがうまくいかず、119番で駆けつけた救急隊員が同1時20分頃、吸引機で取り出した。男児は札幌市内の病院に搬送されたが、同2時過ぎに死亡が確認された。
27日午後6時半から、札幌市中央区の市教委庁舎の会議室で記者会見を開いた中島校長は「痛ましい事故を起こし、ご両親に大変申し訳ない」と述べ、声を詰まらせた。掃除機を使って種を吸い出そうともしたが、男児の口を開かせることができなかったと説明し、無念さをにじませた。一方、中島校長は事故後の対応について「救急要請が遅れたとは思っていない」と述べ、問題はなかったとの認識を示した。