山梨厚生や塩山市民、山梨市立牧丘の峡東地域3病院と県歯科医師会はこのほど、がん治療に伴う口内炎や虫歯、肺炎などの合併症を減らすため連携する合意書を交わした。
3病院はがん患者に歯の痛みなどに関する調査をし、口腔(こうくう)ケアが必要と判断した場合、患者に歯科医院への通院を促す。かかりつけの医院がない場合は、連携する歯科医療機関を紹介する。
3病院の代表や県歯科医師会の三塚憲二会長が合意書に署名。それぞれ「より良い医療のために、連携していきたい」などと述べた。
県歯科医師会などによると、がん治療では放射線治療や化学療法により、口腔内のトラブルや肺炎を引き起こすことがある。がん治療前に虫歯などの治療をすることで、合併症の発生頻度を抑えることが期待できるという。