厚生労働省は13日、全国の100歳以上の高齢者が昨年より3021人増え、過去最多の5万4397人に上ると発表した。敬老の日を前に毎年調査しており、前年比増は43年連続。人数は調査が始まった50年前の355倍となり、長寿社会の進展を映している。
住民基本台帳を基に、15日時点で100歳以上となる高齢者数を、都道府県を通じて1日現在で集計した。男性は6791人、女性は4万7606人で、女性が87・5%を占めた。
また2013年度に100歳になった人と、なる人を合わせると2万8169人で、これも過去最多だった。
国内最高齢は、女性が大阪市東住吉区の大川(おおかわ)ミサヲさん。1898(明治31)年3月5日生まれの115歳で、ギネス・ワールド・レコーズ(英国)から今年8月に男女を通じて世界最高齢に認定された。
男性はさいたま市中央区の百井盛(ももい・さかり)さんで、1903(明治36)年2月5日生まれの110歳。
人口10万人当たりの100歳以上の人数は全国が42・66人。都道府県別では島根が82・46人と最多で、高知78・59人、山口71・70人が続いた。いずれも65歳以上が人口に占める割合を示す高齢化率の高い地域だった。最も少ないのは埼玉で24・08人。次いで愛知27・66人、千葉29・91人の順。
厚労省によると、老人福祉法が制定され、調査が始まった63年には、100歳以上の人は全国で153人だった。81年に初めて千人を超え、98年に1万人、07年に3万人、12年に5万人を突破した。
日本人の平均寿命(12年)は男性79・94歳、女性86・41歳。