11月8日(金)午後1時より札幌共済ホールにおいて「いつまでも口か
ら食べようシンポジウム」が開催された。当日はあいにくのみぞれま
じりの強い雨が降っていたにもかかわらず、356名と多数の来場者が
あり、盛況であった。はじめに富野道歯会長より挨拶があり、高齢者
の歯のコンクール北海道大会の表彰式では80歳から88歳までの6名が
表彰され、北海道最優秀賞は歌志内在住の藤澤禮子さんが受賞した。
引き続き、摂食・嚥下障害分野の第一人者である、向井美惠昭和大学
名誉教授により「しっかり噛んで安全に美味しく食べる」と題した講
演が行われた。毎日の食事は、単に栄養を摂る目的だけでなく
「安全に味わって食べる」食べ方を知ることが大切。「味わい、寛ぎ」
など食本来の効用を感じることで心の健康をも意識できる食事だが、
食べ方によっては肥満や窒息などの命の危険が伴うことにもなる。
種々の面から「味わい方」と「安全性」について説明された。