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県内初、65歳対象に歯の健診 「ターニングポイント」の年齢狙い鹿沼市

【鹿沼】市は本年度から、市内に住む65歳の人を対象に成人歯科健診事業「歯と口のいきいき健診」を実施する。市健康課によると、メタボ健診といわれる特定健診の“歯とお口版”で、65歳の人の歯に特化した取り組みは県内で初めてという。同課は「65歳という年齢は生活スタイルが変わるなど歯にとって大きなターニングポイント。自分の歯を減らさないためにも健診を受けてほしい」としている。

 歯の健康への市民の意識を高め、受診しやすい環境をつくろうと、2013年3月に市が制定した「歯と口腔の健康づくり推進条例」を受けての取り組み。対象となるのは本年度65歳になる約1800人。7~12月の期間中に月1回ずつ計6回行われる健診のいずれかを無料で受診できる。会場は市情報センターで、健診は市歯科医師会所属の医師が行う。

インフルや虫歯抑制に効果 静岡、紅茶成分の粉末開発

焼津水産化学工業(静岡県焼津市)と静岡県立大は、紅茶由来のポリフェノール「テアフラビン」の高濃度粉末素材を共同開発した。緑茶などに含まれ、抗菌効果や抗酸化作用が知られているポリフェノールの一種・カテキンに比べ、約15倍のインフルエンザウイルスの不活性化効果があるという。

 カテキンと比べ、約2倍の虫歯菌の増殖抑制効果があることも分かったが、口腔(こうくう)内の環境維持に必要な細菌には影響しないという。動物試験で、血流改善効果があることも判明した。

 同社によると、テアフラビンは紅茶の赤色のもととなる成分で、緑茶を紅茶に発酵させる過程でカテキンが変化してできる。開発した粉末素材中の濃度は約40%で、高濃度の粉末素材の市販化は国内初という。

 中性脂肪値を低下させるなどカテキンと同様の性質も持つことから、食品メーカーなどに販売し、機能を生かした飲料や洗口液など衛生用品への利用が期待される。

 静岡県産業振興財団の担当者は「お茶の消費が減りつつある中で、新しい静岡発の素材として広く利用してほしい」と話している。

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