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気管支に栄養チューブ、90代患者死亡 徳島の病院

徳島県吉野川市の病院は4日、入院患者の90代女性がチューブで流動食を摂取中に嘔吐(おうと)し、死亡する事故が起きた、と発表した。胃に挿入したはずのチューブが気管支に入っていたことから、病院は異状死と判断し、県警に通報。医療ミスの可能性もあるとして、事故調査委員会を設置し、死因などを究明する。

 病院によると10月31日午後5時ごろ、看護師3人が患者の鼻からチューブを挿入。胃に入ったかどうかを聴診器を当てて確認し、薬液と流動食の注入を始めて退室したという。約40分後、患者が嘔吐して意識不明になっているのを巡回中の看護師が発見。その後、心肺停止状態になり、CT検査で調べたところ、チューブが右の気管支に入っていたことがわかった。間もなく死亡が確認されたが、直接の死因は不明という。

 患者は骨折で10月2日に入院。肺炎も起こし、口から食事がとれないためチューブを使っており、挿入したのは5回目だった。

 原因について病院は、最初に過ってチューブを気管支に挿入したか、嘔吐した際に何かの拍子で気管支に入ったかの二つが考えられる、と説明。橋本寛文院長は「患者と遺族に深くおわびする。誠意ある対応をし、再発防止に全力を尽くしたい」と述べた。

女優・小山明子さん、大島渚さんの介護体験語る

女優の小山明子さんは4日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、夫で映画監督の大島渚さん(2013年死去)を17年にわたって介護した経験を振り返り、在宅介護を続ける秘訣ひけつを語った。

 1996年に大島さんが脳出血で倒れた後、絶望感でうつ病になった体験を告白。その後、うつは回復し、在宅介護を続けてきた。自らの体験から、「ベッドやリフトなど、様々な道具があり、介護保険も利用できる。1人で抱え込まないでほしい」と話し、「息が詰まらないよう、時には人の助けを借りながら気分転換するのが大切」と述べた。

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