「食育」には、基本となる三本柱があります。第一の柱は「安全・安心・健康な食生活のための”選食力”」。第二の柱は「食卓での”共食”の重要性」。そして第三の柱が「食糧問題や環境問題」です。今回は第二の柱に当たる”共食”、特に乳幼児から重要になる問題を取り上げます。親が子どもに行う「食育」は、食の大切さやマナーを教える一生に関わる大切なしつけと言えます。しかし、その時期を過ぎてから伝えようとしても親や先生と子どもとの人間関係がきちんとできていなければ、大切なことは伝えられません。近年、児童虐待や子どもが非行化する要因の一つに、親子関係が十分に形成されていないことが挙げられていますが、これは子どもが大人になった時にニートや早期離職など、社会参画へ影響を及ぼす可能性もあります。親子関係は、子どもが対人関係を築く上での基礎となり、一生に関わるものと言っても良いでしょう。
日歯広報 2015.2.15