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長崎】歯科診療所:五島・久賀島に35年ぶり

五島市・久賀島で27日、久賀歯科診療所の開設式があり、野口市太郎市長や島民代表らがテープカットして開所を祝った。歯科診療の再開は約35年ぶり。同市三井楽町の歯科医師、米山須弥也さん(40)が4月から毎週木曜日に出張診療する。

 久賀島は人口約350人の半農半漁の島。島民は市中心部の歯科医院に通院していたが、船と車を乗り継ぐ通院は、高齢者には大きな負担で、治療を放置している人もいるという。地元の要望で市が南松歯科医師会に出張診療を要請。長崎大歯学部の後押しもあり、悲願がかなった。歯科診療所は久賀診療所に増設し、診療器機も新たに整備した。

 市内には最も人口が多い奈留島を除き人口100人以上の離島が3島。嵯峨島は米山さんの父宏さん(72)が、椛島は長崎大歯学部の派遣医師が、いずれも週1回、出張診療しており、歯科がなかったのは久賀島だけだった。

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