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救命処置のトラブルに保険 東京消防庁、積極関与促す

東京消防庁は25日、事故や災害現場に居合わせてけが人らの手当てをした人が感染症にかかるといったトラブルに遭った場合に、保険金が支払われる制度を2015年度中に導入すると明らかにした。ためらわずに安心して救命措置に関わってもらうことで、傷病者の生存率を高める狙いもある。

 同庁によると、急病人や負傷者が出た際に、たまたま近くにいた人は「バイスタンダー」と呼ばれる。同庁の13年の統計では、心肺停止時にバイスタンダーが応急手当てした場合は約14%が生存し、しなかった場合の3倍以上となった。

 救急車の出動が年々増加するのに伴い、救急隊の到着時間は09年には6分強だったのが、13年には8分弱と遅くなっており、バイスタンダーの関与が生死を分けるケースも想定される。

 13年は、4割のケースでバイスタンダーが自動体外式除細動器(AED)などを利用し、救命措置を実施。一方で、ためらう理由として「責任を取れと言われるかもしれない」「感染症を避けたい」というアンケートの回答もあったという。

 同庁の担当者は「早い心肺蘇生処置があれば生存率が高くなる。ぜひ応急救護をやってほしい」と話している。

白い舌、がんリスクか アセトアルデヒド高濃度

舌の表面にできる白い汚れ「舌苔(ぜったい)」が多い人は、口や喉のがんの原因になるとされる化合物「アセトアルデヒド」の口中濃度が高いことを岡山大と北海道大のチームが突き止め、27日発表した。

 チームは、舌苔を取り除くと濃度が下がることも確認しており、舌をきれいにすることが、がん予防につながる可能性がある、としている。

 チームによると、舌苔は、食べかすや、口の中からはがれ落ちた粘膜細胞、細菌がたまったもの。口の中が乾燥しやすいと付着しやすく、口臭の原因ともされる。

 研究は健康な男女65人を対象に実施。その結果、舌苔が舌全体の3分の2以上付着した人の呼気中のアセトアルデヒド濃度は、付着が3分の1以下の人の約3倍だった。

 口の中のアセトアルデヒドは喫煙や飲酒などで発生するとされるが、チームは、舌苔に含まれる細菌もアセトアルデヒドを作り出しているとみている。

 チームの岡山大病院歯科医師横井彩(よこい・あや)さんは「舌苔と発がんとの詳しい関連性や、どんな細菌が関与しているのかさらに調べたい」と話す。成果は海外の科学誌電子版に掲載された。

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