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歯と口の健康アラカルト 誤嚥性肺炎と訪問診療

誤嚥性(ごえんせい)肺炎とは、細菌が唾液や胃液と共に肺に流れ込んで生じる肺炎です。高齢者の肺炎の70%以上が誤嚥に関係していると言われています。日本人の死亡原因の第3位は肺炎です。肺炎で死亡する人の94%は75歳以上であり、90歳以上では死亡原因の2位に順位が上がります。

 お口の中が不潔になると誤嚥性肺炎を引き起こす原因にもなりますし、合わない入れ歯を使っていると食欲不振から健康不良を引き起こす原因にもなります。お口の中の清掃を行い、かむ機能を回復させることにより、今までの全身の病状が改善されたという例もあります。また、いつまでも口から食事ができることは、人の生きる意欲を向上させるために必要なことです。

 認知症、全身疾患、高齢のため歯科を受診したくても受診できない方が多くおられます。ご自身の足で歯科等の医療機関を受診できていない方は、ご自宅や施設内で訪問歯科診療を保険診療の範囲で、受けることができます。

 歯周病治療、虫歯治療、入れ歯の調整から新しい入れ歯を作る等、一般の歯科医院とほぼ同じ内容で受けることができます。ただし、治療時の姿勢の保持や照明など制約の中で行われるので、治療内容によっては診療所での受診が必要な場合もあります。

 訪問歯科診療を希望される方は、まずご自分のかかりつけの歯科医院にご相談下さい。その歯科医院での対応が困難な場合には、各地区の在宅歯科ケアステーションまでお問い合わせ下さい。

生活保護世帯が最多更新 5月、厚労省調査

厚生労働省は5日、全国で生活保護を受けている世帯は5月末時点で162万2525世帯となり、過去最多を更新したと発表した。前月比1601世帯増で、これまで最多だったことし3月を超えた。受給者数は前月比1972人減の216万1442人だった。

 世帯別(一時的な保護停止を除く)では、65歳以上の高齢者世帯が増え続けており、79万3658世帯と1年前と比べて5・6%伸びた。全体の約49%で、厚労省によると単身が約9割を占めるという。

 働ける世帯を含む「その他の世帯」は1年前と比べて3・2%減の27万4398世帯だった。厚労省は受給世帯が増える一方、人数が減った原因について「増加している高齢者世帯の単身化が進み、それ以外の世帯が雇用状況の改善などで減少傾向にあることが影響している」と分析。

 生活保護に至る手前の新たなセーフティーネットとして生活困窮者自立支援制度が4月から始まったが、影響は分からないとしている。

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