平成28年度診療報酬改定率について診療報酬本体0.49%(国費500
億円)の引き上げで塩崎厚労相と麻生財務相が閣僚折衝で合意した。
薬価1.22%(1,200億円)、材料価格0.11%(100億円)がそれぞれ引
き下げられ、全体ではマイナス0.84%引き下がる。
医科、歯科、調剤の改定率は0.56%、0.61%、0.17%引き上り、日
歯、日歯連盟が主張してきた医科、歯科比率「1対1.1」は今回も維持
された。
財務省は国家財政の健全化のために、薬価だけでなく診療報酬本体
の引き下げを主張していた。厚労省や日本医師会、日本歯科医師会な
ど医療関係団体はマイナスは医療崩壊につながるとしてプラス改定を
求めていた。
政府は、12月中旬から診療報酬本体を微増させる方針で調整しはじ
めた。当初は0.3%前後の引き上げだったが、歯科系を含めた厚労族
の国会議員らがさらなる上積みを求め、最終的に0.49%アップで決着
した。