記事一覧

喫煙と歯周病

喫煙者の方から「最近は分煙室や喫煙ルームなど
すっかり煙草が吸いにくい世の中になったよ」という
声を聞きます。
確かに、受動喫煙の害が大きく取りざたされ、
自身への癌や全身疾患へのリスク、さまざまな悪影響が
あるということはたくさんの方が知っていらっしゃいます。

煙草を吸うという行為で一番最初に触れるのが口です。
喫煙により唾液の分泌量が減ります。さらに煙草に含まれるニコチンが
血管を収縮させるため、酸素や栄養分の供給が不十分になり、
免疫細胞の働きを抑えて抵抗力が落ちてきます。
つまり、元々自覚症状が少ない歯周病ですが、喫煙することにより
更に自覚症状が現れにくいということです。
喫煙者の歯肉は赤黒く着色し、炎症症状が分かりにくくなる
という特徴もあります。

ですが、吸い続ける悪影響と禁煙するストレス、
どちらがからだに負担をかけるか…

まずは是非、ご自身の定期検診、そして周りの愛煙家の方への
受診を勧めてみてはいかがでしょうか。

保湿剤

口腔乾燥の強い方へのケアに保湿剤が効果的であることをお話しています。
保湿剤を使用していない施設も多く、セミナーの時に「初めて見る」
といった方も沢山いらっしゃいます。
保湿剤はもちろん保湿の役割もしますが、
口腔清掃、特に舌清掃に効果的だということをお話しています。

乾燥の強い方のケア前に口唇、口角に塗布すると
切れたり痛がったりすることを防ぎます。
また、口唇に塗布することで滑りが良くなるため
口角から指を入れ頬粘膜排除する方法などもご紹介します。

使い方で注意する点としては、
ケア後の保湿時には厚く塗布すると、
咽頭に保湿剤(ジェル)が流れて
張り付いてしまう恐れがあるため
少量を薄く塗布するようお願いいています。

口腔乾燥の強い高齢者の方は多いのですが、
口腔乾燥に対しての施設での認識はまだまだ低いと感じます。
保湿剤の効果を理解して導入して下さる施設も沢山あり、嬉しく思います。

▼保湿剤の使い方についてはこちらをご覧ください
https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/f035viv0nqse62wjh3cXY

過去ログ