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CAD/CAM冠って?

CAD/CAM冠はハイブリットセラミックと言われる
審美的材料のブロックをミリングマシンという機械によって
削り出して成形します。歯の形をスキャンしたデータを
コンピューターに入力し成形する為、均一の品質で補綴物を
作成することが可能になりました。
そして26年度の診療報酬改訂により小臼歯部のみにCAD/CAM冠が
保険導入されました。
しかし、このCAD/CAM冠には幾つかの施設基準や材料の定義の他に
健康保険の対象となるには下記のような条件があります。

(1)小臼歯のみが対象
(2)連結冠やブリッジは対象外
(3)一部被覆冠やインレーは対象外(フルジャケット冠のみ対象)
(4)2年以内に同一歯にて保険内補綴物を作成装着していないこと
(5)間接法(印象→模型)にて製作されたもの

など、患者様にお話しするために必要な知識がいるようです。
また、金属アレルギーの患者様は平成28年4月1日より大臼歯も
保険適応対象になりました。(医師の紹介状が必要になります)

CAD/CAM冠のデメリットにはする減りやすく割れやすいので
咬合状態によっては使用不可などがありますが、

(1)従来の硬質レジンジャケット冠に比べ強度に優れる
(2)硬すぎないので対合歯を傷めにくい
(3)保険適用で小臼歯に白い材料が使える
などのメリットもあり、口腔疾患と同時に意識の高まりを感じる
審美性としてのニーズにも応え得ることが大きなメリットだと感じます。
臼歯=銀歯という方程式はなくなりつつあります。
今後も歯科技工に大注目していきたいと思います。

https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/g0a6ipr06s6uxw078olN9

口臭と口腔ケア

口臭の原因はさまざまですが、大半は口腔内に原因があります。
口腔内細菌がタンパク質を分解したときに起こるものや、虫歯や歯周病、
食べ物や内臓疾患、精神的なものなど解消するのが簡単なものから
時間がかかるものと対処法もさまざまになります。
口腔内の原因の中では約6割が舌苔が口臭源になります。
この口臭は揮発性硫黄化合物(硫化水素やメチルメルカプタン)で、
歯周病原菌はこのメチルメルカプタンを大量に発生しますので、
強烈な口臭になります。
ニンニクには「アリシン」と呼ばれる成分が含まれ口臭の原因になります。
また、アリル化合物やセレニウム化合物などの
ガスが腸を介して肺から排出されることによります。
アリシンは身体中に吸収される前にポリフェノールと反応させることで
口臭対策に効果があります。

口臭が最も強いのは朝食前です。昼食前も夕食前も強くなりますが、
朝食を抜く人、結構多いのではないでしょうか。朝食を抜く人は
口臭が非常に強くなる可能性が高いので、口臭が気になる方は
飲み物だけではなく、きちんと「噛む」食事を摂ることが予防に繋がります。

砂糖入りのチューイングガムは口臭原因物質を90%以上減少させる作用があり、
シュガーレスチューイングガムは原因物質の減少はなく香料で臭いを隠すことが
主です。ただし唾液の分泌を期待するシュガーレスガムは効果的とされます。
唾液分泌の低下による口腔乾燥にはガムを噛むことは効果が期待されますが、
十分に唾液分泌がある場合、ガムを噛んでも効果は期待できません。

口臭の原因物質、硫化水素は青酸ガスに次ぐ毒ガスで濃度250ppmで1時間以内に
人間は死に至ります。普通の口臭濃度0.3ppmでも気分が悪くなると言われますが
空気に薄められ口臭で気分が悪くなることはまれですが、人体に害はあります。
歯肉を溶かす強い作用もあり歯周病の原因にもなります。
口臭予防原因が何であるかを解明すること必要であるとともに、
舌清掃や唾液分泌促進などの的確な口腔ケアが重要になってきます。

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