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歯周病予防、無料で検診 大洗町

大洗町は本年度から、一定の年齢に達した町民を対象に、歯周病検診を無料で実施する事業に乗り出す。心疾患などのリスクを高めるとされる歯周病を予防することで、将来の医療費を軽減するとともに、町民の健康意識を高めるのが狙い。本年度当初予算には約61万円を盛り込んだ。

 町健康増進課によると、対象となるのは、本年度中に40、50、60、70歳を迎える町民。対象者には、6月をめどに案内を郵送する予定で、町が指定した歯科医院で検診してもらう。

 町の担当者は「歯周病は口腔(こうくう)内だけでなく、心筋梗塞など他の病気への影響も指摘されている。検診を通して健康全般に気を使っていただければ」と話している。

歯にレンズ埋め移植手術、視力回復 シドニーの眼科病院

自分の歯にレンズを埋め込み、移植して視力を回復――。こんな珍しい手術が、オーストラリア・シドニーの眼科病院で行われた。手術を受けた2人は、ほとんど物が見えない状態から視力が回復したという。地元紙サンデーテレグラフが16日、伝えた。

 同紙によると、手術は、角膜の障害が原因で視力を失った人たちが対象。豪南東部ゴールバーン在住の男性、ジョン・イングスさん(72)と北東部ケアンズの女性レオニー・ガレットさん(50)の2人が受けた。

 手術では、最初に2人の歯を抜いて穴を開け、プラスチック製のレンズを埋め込んだ。その歯をほおの内側に縫い付け、3カ月ほどして歯が、抜かれる前のように自ら組織を作ることができるようになった時点で眼球に移植。自分の歯を使うため、移植に伴う拒絶反応は起こらず、2人の視力は復活した。

 イングスさんは「手術前には、もう何も見えなくなってしまうのだろうと思っていた」と同紙に語った。同種の手術は南半球では初めて。欧米では手術例があり、主治医の2人は、2004年以降に数件の手術が行われたドイツで学んだ。09年には米国での初めての手術が報道されている。

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