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クチュクチュ「フッ化物洗口」 佐伯・木立小 虫歯予防へ

佐伯市の木立(きたち)小学校(森崎薫校長、61人)で虫歯(むしば)を予防する「フッ化物洗口(せんこう)」が始まった。

 児童(じどう)は味もにおいもない洗口液(えき)10ミリリットルを含み、口内全体をまんべんなく洗えるように音楽に合わせて1分間うがいをした。今後、週1回実施(じっし)する。

 市教委によると、フッ化物洗口をすると▽歯が強くなる▽歯を元の健康(けんこう)な状態(じょうたい)に戻す「再石灰化」の促進▽口の中で細菌(さいきん)が増えないようにする「抗菌作用」―が期待されるという。

 昨年度から下堅田(かたた)小で試験(しけん)的に始め、本年度は木立、上堅田各小など小中学校10校ほどで実施。来年度から市内の園児、児童、生徒の虫歯ゼロを目指し、全幼稚園、小中学校に拡大する予定。

歯髄が持つ自己治癒力の仕組みを解明

新潟大学医歯学総合病院の大倉直人 助教らの研究グループは、歯髄が持つ自己治癒力のメカニズムを解明した。

 歯髄の治癒時に発生する生体内物質をコントロールすることで、より早い虫歯の治癒を促せる可能性があることを英国の科学雑誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表した。

 歯髄の傷の治癒期に、炎症や痛みに関与する生体内物質プロスタグランジンE2が発生するが、これまで未解明だったその輸送経路と新たな役割を明らかにした。

 歯髄組織内で産出されたプロスタグランジンE2が、プロスタグランジントランスポーター(PGT)と呼ばれる輸送タンパクによって細胞の外に運ばれ、象牙芽細胞や神経、血管にある受容体(EP2)と結合することで、歯の象牙質の修復や神経保護、血管の新生に大きく寄与していることを突き止めた。

 今後新しい治療法の開発が期待される。

 (新潟日報モア 9月20日)

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