フッ化物洗口による虫歯予防などについて考える「第39回むし歯予防全国大会in KUMAMOTO」が21日、熊本市西区のくまもと森都心プラザで開かれた。市民ら約400人が出席し、健康寿命の実現へ向けた虫歯予防の重要性を確認した。
基調講演した新潟医療福祉大の石上和男教授は、フッ化物洗口を実施した新潟県の小中学校で虫歯がない子どもが増えた事例を紹介。フッ化物の応用により虫歯予防を推進する新潟県歯科保健推進条例案を県議会に提出したことなどに触れながら、「虫歯を予防しようとする働きを地域で協力して進めることが大切」と強調した。
シンポジウムでは、県歯科医師会の渡辺賢治副会長や熊本市の小学校の養護教諭らがパネリストとして登壇。「歯のチェックシート」を使って親子で歯の健康づくりに取り組んでいることなどを報告した。